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(続)下ノ廊下の秋 を行く ... [自然]

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               阿曽原温泉小屋HPより借用
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寒暖が激しい11月だ
就寝前にダックスの寝床に湯たんぽを入れる
ヘルニア持ちのダックスには辛い季節になった

欲の話で辟易していたら真打ちに「ゴーン欲」の事件が露見した
聞けば聞くほど 読めば読むほど 呆れた強欲話ではある
大企業と国家の企てが絡む事件なので自分にとっては雲の上の話ということだ
十八歳で免許を得てから何台の日産車に乗ってきたことだろう
ブルーバード510型からスカイラインまで十数台になる
身内に日産関係者がいたためだが記憶に残っているのは
510の1800SSSとマキシマぐらいだ
技術の日産と謳っていた割には大した車がなかった
信じられないぐらいいい加減な組み立てに呆れたことも多い
営業マンもあまり褒められる人間には巡り会わなかった
経営が傾きだした頃「自業自得」だなと思ったことを憶えている
結局日産という企業は昔も今も一番重要なユーザーを軽んじてきたのだろう
今回の事件でそれを確信した

黒部から以後は河口湖にある「十二が岳」を歩いた
測量士のK君の誘いだった
「ヘルメットを用意してください」
「えっ!そんなに危ないところなの」と問うと
「エヘヘ」と笑った
その名の通り一から十二にまでのピークがあるという
もっともそれらのスパンは極めて短く4~5時間の登山らしい
十までは何の苦痛もなく進んだが十一からが厄介だった
約50mを降りては登る鎖場だ
ほぼ垂直の壁を登るため緊張感が増す
登りの途中で中年の夫婦が休んでいた
どうにも足が動かないという
極めて危険な行為で脚力と腕力に自信のない者が登る山ではない
中高年の遭難が多いわけである

”続下ノ廊下”
日のあるうちに阿曽原温泉小屋に到着した
先行していたA君はテントの設営中で笑顔で迎えてくれた
「悪いねぇ 面倒ばかりかけて」
「いいんですよ それより足は大丈夫ですか?」
「グロッキーだけど心配ないよ」
仙人谷ダムからの直登時に寝袋と着替えやコンロなどを
A君が引き受けてくれていたので恐らく彼のザックは40キロを超えていただろう
技術もさることながら飲料や行動食の摂り方まで逐一注意を払ってくれた
第一級のガイドである
仕事としてなら一日3~4万円のガイド料が発生するだろう

辺りがすっかり闇に包まれた18時過ぎに露天風呂に向かった
4畳ほどの風呂に10名以上の男達が浸かっている
素早くA君が隙間を見つけそろそろと湯船に浸かる
手を伸ばしても足を伸ばしてもオジサンの誰かに触れてしまう ...
若者風に言えば「キモイ」だろうか ...

テントでの夕食の宴だ
持参したちょっと高価なカルビを焼き始める
しかし全く食欲が湧かない
疲れ切っているせいだろうがA君が次々と自分の皿にそれを積み上げる
「嫌でも食ってくださいよ!絶対にシャリバテになりますよ!」
鬼軍曹の如く強い口調で強要する
無理矢理口に押し込んではみたもののやはり食いたくなかった
「ところで悪かったね荷物持ってくれて」
「いいんですよ厳冬期の北岳をクライミングする予定なので荷重をかけたかったのです」
A君はまだ新婚なのに氷の世界と化すあの「北岳バットレス」を登ると言う
新婚早々だった一昨年のゴールデンウイークにホワイトアウトした穂高の「ジャンダルム」で
遭難しかけた大事件があったにも拘わらずまたもや命懸けの冒険をするらしい
これだから「山屋」の女房殿は並の神経ではつとまらない

翌日は事前に調べておいた天気予報通り早朝から小雨模様で気温もぐっと下がっていた
この日で「阿曽原温泉小屋」も小屋閉になる
もしかして飲料が半額になるかもなどとのスケベ根性でコーラを買いに行く
結果は通常通りの500円だった
小屋内は満員の客でごった返していた
結構な年配者もかなりいる
みんな10人以上の団体らしい
僅か1ヶ月半ほどの営業だから毎日が許容以上の宿泊客で埋まる
毎日相当数の客が日が落ちてから到着するらしい
危険極まりない
だから小屋番の親父さんは途中まで迎えに行くという
運が良ければ大怪我で大抵の場合は死んでしまう行程だ
体力も落ちそれほどの技術がない者は遠慮すべきトレッキングでもある
なおかつ高齢者の団体が歩く場所ではない
多くの人に迷惑をかけてしまうのだからな

雨の中をテント場に別れを告げ「欅平」を目指し歩き始めた
急登に息を弾ませ進んで行くと「水平歩道」が始まったが前日の「下ノ廊下」ほどの緊張は
なかった
堰堤の内側や手掘りのトンネルを抜けたりと小冒険を楽しんだ
トンネルを抜けるとき気絶するほどの勢いで頭をぶつけた
ヘルメットを被っていなければ大怪我をしていたかも知れない
今も時々首の付け根や肩が痛くなるのでちょっとしたむち打ち症になっているだろうか

「穂高」も「甲斐駒」も「八ヶ岳」も「谷川岳」も「尾瀬」も素晴らしい秋模様だった
しかし「黒部」の秋の迫力は今でも夢に現れる
今日にでももう一度行ってみたい
A君という一級のガイドのおかげで冥土への土産が出来た
もう一度行けたなら何時死んでも構わないとさえ思っている



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